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[インタビュー] Apache Mahout & Spark ではじめる機械学習トレーニングコース受講者 東芝メモリ㈱河野様、岩瀬様

2018年6月にApache Mahout & Spark ではじめる機械学習トレーニングコースを受講されました、東芝メモリ株式会社IT推進部の河野さん、岩瀬さんに受講後インタビューに応じて頂きましたのでご紹介します。



ロンウイット関口:「2017年4月に東芝のメモリ事業を承継し、メモリ・SSDの開発、製造、販売を担う企業として発足した東芝メモリさんですが、IT推進部というといわゆる情報システム部門になるのでしょうか。」
東芝メモリ河野:「はい、そうなります。芝浦の本社は全社共通で利用するITサービス、私たちの所属する大船は設計部門や技術部門が利用するITサービス、四日市工場は製造技術の人が使うITサービスを担当しているという違いはありますが。私たちの大船は20名程度の部門です。」
関口:「すでにSolrを導入しているとうかがっております。」
東芝メモリ岩瀬:「はい、本格導入はまだですが、ある一定期間の間に作成された文書からよく使われているキーワードをグラフなどで表示し、可視化したいという要望があります。この時期はこういう不良が多かった、という現場の人が漠然と感じていることを、Solrのファセットを用いて試しに可視化したところ、ある程度うまくいきそうな感触を得られました。」
関口:「単に検索エンジンとしてだけでなく、文書に含まれるキーワードを分析するのにSolrを使っているのですね。他に面白い使い方があれば教えてください。」
岩瀬:「最終的には、製造時に発生した問題への対処方法がすぐ見つけられるようにしたい、ということを実現したいです。過去発生した問題とその対応方法について記した文書の蓄積があるので、それを有効活用したいですが、ただ検索できるというだけでなく、キーワードをたどることですばやく対策にたどり着けるようにできないかと考えています。」

会社の機械学習への取り組み

関口:「貴社の機械学習への取り組みについてお聞かせください。」
河野:「機械学習については社内の技術者の間で勉強会が開催されるなど、盛り上がりを見せています。元々弊社では製造部門や研究開発部門の人が様々な技術の利用を提案してくるという、社内の文化があります。例えばApache Hadoopについて、今でこそ世の中で多用されていますが、弊社では10年も前から製造部門や研究開発部門の方から「Hadoopどうなの」という話があり、かなり早いうちから利用されてきました。今ではその人たちがカンファレンスで発表するぐらいになっていたりします。IT推進部としては、そんな社内の草の根の機械学習への取り組みをうまく育み、業務に使える技術に転換できるよう、バックアップする必要があると感じております。」

今後について

関口:「今回のトレーニングコースはお役に立ちましたでしょうか。」
河野:「これまで機械学習の書籍を開くと数式が出てきてそこから先の理解が難しかったのですが、今回、数式をかみ砕いて説明いただいたので、読み方がわかるようになりました。書籍にある数式にも立ち向かう勇気が湧いてくる気がします(笑)。」
岩瀬:「数式は大変でしたがわかりやすかったです。演習も役に立ちました。またクラスタリングなど、理解がふわっとしていたところが深く理解できたのがよかったです。使えそうなテクニックも随所にありました。今後はCarrot2を使った検索結果のクラスタリングなども取り入れていきたいと思っています。」
河野:「工場で製品を作る際に途中の段階で不良の兆候が見られることがあります。最終的には各製造過程で製造機器が出力するログを機械学習で解析して、不良の兆候が確認できたら次工程でその解消を試みるなどができると最高ですね。」
関口:「本日はお疲れのところ、お話しをお聞かせいただきありがとうございました。」



東芝メモリ㈱岩瀬さん(左)、河野さん(右)


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