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[インタビュー] Solr トレーニングコース受講者　東芝メモリ株式会社宮内様

2017年10月に Solr トレーニングコースを受講されました、東芝メモリ株式会社の宮内さんに受講後インタビューに応じて頂きましたのでご紹介します。

宮内さんの業務について

ロンウイット西潟：「まず，宮内さんの日々行っている主な業務を教えていただけますか？」
東芝メモリ宮内：「社内の技術情報を扱っている文書管理システムの保守や改修を行なっています。弊社では半導体を扱っておりますので，社内には計測データや CAD のデータなどが多数存在しています。これを管理するために文書管理システムを導入し，運用しています。このシステムは全従業員のうち，海外も含め約 7000 名が毎日何らかの形で利用しており，24 時間 365 日稼働する必要があるシステムです。弊社エンジニアにとってはなくてはならない存在ですね。」
西潟：「非常に重要なシステムを任されているわけですね。保守や改修とは具体的にはどのようなことをされているのでしょうか？」
宮内：「本システムは PLM（Product Lifecycle Management）を実現するために導入されたシステムです。ですので，例えば製品の仕様が変更になった際には，それに合わせて本システムを改修する必要があります。設定レベルの変更もよく行います。24/365 で稼働しなければならないシステムなのに，本システムは少人数でメンテナンスしていることからサーバリプレース時などは気が抜けません。日々の業務はほぼこのメンテナンスだけで終始しています。」

トレーニングコース受講の動機について

西潟：「トレーニングご受講の動機を教えていただけますか？」
宮内：「この文書管理システムには既に全文検索機能が搭載されていたのですが，その機能がとても弱かったのです。本システムでは技術文書を 1 つのオブジェクトのように扱うことができ，このオブジェクトに添付するような形で Word や Excel ファイルといったバイナリファイルを保管できます。本来であれば，この Word や Excel のファイル 1 つ 1 つに対して全文検索し，どのファイルにヒットしたのか知りたいところですが，このシステムでは全文検索した時に，どのオブジェクトにヒットしたかまでは分かるのですが，そのオブジェクトに紐付けられているどのファイルにヒットしたのかまでは特定することができなかったんですね。オブジェクトによっては，バイナリファイルが 100 個近くも添付されていることがあり，1 つ 1 つファイルを確認するなんてことはやっていられませんでした。せっかく多くの技術情報を溜め込んできたにも関わらず，これを殆ど活かせていない状況があったのです。このような問題は特に設計部からよく上がってきており，過去の有用な情報に素早く的確にアクセスするためにも全文検索機能の充実が迫られたという現状があります。」

トレーニングコースの感想

西潟：「今回は Solr 基礎から Solr 応用2 まで全て受講されましたが，受講してみた感想はいかがでしょうか？」
宮内：「当たり前かもしれませんが，御社の無料セミナーでは知ることのできなかった情報を多く得ることができたので，大変有用だったと思います。」
西潟：「当社の無料セミナーにもご参加されていたのですね。」
宮内：「はい，全文検索機能を充実させるに当たり，情報収集をしていたところ御社の無料セミナーを知り，まずはこれに参加することから始めました。無料セミナーは Solr でできることは何なのか？ということにフォーカスし，本当に外観を眺める印象でしたが，トレーニングコースはしっかりと Solr の仕様を押さえ，どのように運用していけば良いのかという基礎的なところを押さえられた印象です。」
西潟：「ありがとうございます。Solr 以外にご検討された製品などはあったのでしょうか？」
宮内：「Solr 以外には ElasticSearch も検討しましたが，Web にあまり情報がなかったことと，協力ベンダーが Solr に経験があったため，最終的には Solr で進めてみようということになりました。」
西潟：「最後に本トレーニングコースに対して気になった点や要望などはありますでしょうか？」
宮内：「少し技術者よりの内容になっているので，人によっては難しいと感じるかもしれないと思いました。特に応用1 については復習が必要かと感じました。ただ，全体としては，実際にシステムを構築できそうだという実感が湧いてきたので参加して良かったと思っています。期待していた機能がちゃんと Solr に実装されていて安心感も湧いてきました。やはり Web や書籍の情報だけでは現実感がなく，不安の方が大きかったと思います。実際に講師の方と話しながらトレーニングを進めていくことで，Solr で間違いなかったんだという確信を持ちながら学べて良かったですね。」